佐渡で産出された金銀を江戸まで運ぶ「御金荷(おかねに)の道」を歩くイベントが今年もスタートしました。10月5、6の両日は佐渡市で「御金荷の道 2024ウォーク」(佐渡を世界遺産にする会主催)が行われ、江戸時代の旅装束をまとった延べ約90人が世界文化遺産登録を祝い、相川地区から小木地区まで約38㌔の道のりを徒歩やバスで巡りました。
相川地区の佐渡奉行所跡で行われた5日の出発式では奉行に扮(ふん)した同市の渡辺竜五市長が「世界文化遺産に登録され、佐渡島(さど)の金山は世界の宝となった。これを生かしながら佐渡を元気にしていきたい」とあいさつ。かけ声とともに、一行は元気よく出発しました。
沿道からの声援を受け、歩を進めた参加者は途中、金比羅神社やキリシタン塚などで説明に耳を傾けました。佐和田の諏訪神社では鬼太鼓が歓迎し、おにぎりをほおばりながら疲れを癒やしました。
初めて参加したという同市河原田諏訪町の会社員、坂本和也さん(35)は、「実際に歩くと当時の人の苦労が分かる。登録を機に佐渡を盛り上げていきたい」と笑顔で話していました。
今後、「御金荷の道ウォーク」(佐渡市主催)が上越市(11月4日)、長野県(11月16日)、東京都(11月30日)に行われます。それぞれ募集していますので、ぜひご参加ください。